2013年6月26日水曜日

CDRを使って、音楽CDを作る

CDRは、パソコンで焼いて、CD互換の盤を作れるものです。CDというのは、ROM(リード・オンリー・メモリー)つまり、読むだけのもので、本来書き込むものではありません。CD作成会社が、数千万円の機械で原版を作り、これをもとにアルミ箔にスタンプしたものを、樹脂盤にサンドイッチして、作ります。複製は、基本的に出来ないものでした。これを読むCDデッキは、レーザー光線を盤にあて、アルミ箔に出来た小さな穴の有無を反射光の変化で読み取り、音楽やデータの情報を取り込みます。 CDRは、アルミ箔の変わりに、レーザー光線で化学変化を起こす塗料を使っています。この塗料が、焦げて穴の代わりをするのです。焦げているところと焦げていないところの、反射光の変化を、データーとして読み込みます。ほぼ、CDと同様の変化なので、CDデッキで読めますが、古いラジカセや、カーステレオのデッキでは読めないこともありますが、CDRが登場して20年くらいたつので、今の製品なら殆ど読めます。CDと互換性があります。

CDRが登場したので、CDのコピーが作れるようになり、著作権の保護が問題になりました。「禁止」「違法」という警告だけでは、この便利な機能が無駄になり、パソコン業界と音楽著作権業界でいろいろ調整し、予め音楽がコピーされるであろう事を想定して、著作権料を上乗せして、「音楽用CDR」を販売し、著作権料を上乗せしていない「データ用CDR」と分けて販売することにしました。あいかし、中身は同じものなので、わざわざ高い音楽用を買う人も少なかったので、音楽CDにコピーガードを付ける方法をとりました。これは、パソコンなどの書き込み可能なCDデッキでは再生できないようにするもので、買った人がパソコンで聞けないことに苦情を寄せることもあり、「パソコンでは絶対に聞かせない」という、一部のクラシック音楽の演奏家のCDにしか利用されていません。 著作権法では、完全な複製を作ることを禁じているのですが、個人が個人用として楽しむ場合にはコピーを認めています。コピーしたものは、他人には聞かせてはいけないのです。という、面倒なことがあるので、音楽CDをコピーする方法、というのはあまり公開の場では語れないのです。

windowsには、メディアプレーヤーという音楽や動画を処理するソフトがあります。ここにも音楽CDを作れる機能があります。この機能は、音楽CDの音楽データを、CDに入っていた形式とは異なる形式でパソコンに取り込み、パソコンの中にある音楽データを、音楽CDと同じ形式にしてCDRに焼付け、丸ごとコピーではなく自分で選んでオリジナル音楽CDを作る、というものです。それでも、音楽そのものに著作権がありますから、これを販売したり、不特定多数に聞かせる(ネット上や、店舗のBGMで流す)ことは違法行為になります。 ごちゃごちゃ書きましたが、これらを理解したうえで、音楽CDをコピーして欲しいので書きました。

具体的なやり方は
1.音楽CDをパソコンに取り込む
2.取り込んだ曲を選んで、書き込みリストを作る
3.CDRを入れて、リストの曲を書き込むです。

 1.メディアプレーヤーを起動し、音楽CDを入れる

自動的に、入れたCDの曲の一覧が表示されるはずですが、表示しない場合は、左の一覧からその他のメディア・CDを区チックします。CDのタイトルや、ジャンル・演奏者なども表示されます。
最初は、曲のリストの頭にすべてチェックが入っていると思います。全部取り込む場合はそのままで良いし、不要なものがあればクリックしてチェックを外します。準備が出来たら、メニューの「CDの取り込み」をクリックします。
バージョンによっては、横に長いソフトなので、メニューが見えないこともあるので、最大化して使ってください。

cd01

取り込みメニューをクリックすると、メニューの名前は「取り込みの中止」になり、曲ごとに「取り込み中」「待機中」が表示され、取り込みが進んで行き、終わるとCDは自動でイジェクトされます。

cd02

2.取り込んだ曲を表示し、書き込む曲を選び、リストを作る

CDはもう入っていませんので、曲の一覧はパソコン内の「(マイ)ミュージック」の中になります。ここには、今まで取り込んだものや、最初から入っているサンプルの曲などが並びます。左の音楽を選んで、一覧のCDマークをクリックして、目的の曲を表示させます。この中が増えてくると、探すのが大変になりますが、頑張って見つけてください。

cd03

目的の一覧が表示されたら、右上の「書き込み」というタブをクリックします。
右の、書き込みリストに、ドラッグして追加していきます。右クリックのメニューからも出来ます。
リストは、曲順を変えたり、他のリストから混ぜることも出来ます。

cd04

3.CDRを入れて、右上の「書き込みの開始」をクリックする

このとき、CDRを入れると反応があり、検査して空のCDRであることが分かってから書き込まれます。空でない(たとえ空きがあってもCDRWではダメです)CDRを入れると、警告が出ます。
書き込みは、途中でCDドライブをイジェクトして、音楽CDを追加したりすることはできません。一気に書き込んで、書き込んだ後で「ファイナリング・終端処理」をして、追記できないようにします。これが、CD互換の処理なので、これをしないと音楽CDにはならないのです。局の長さで80分くらいは書き込めますが、1曲2分で終わらせることも出来ます。無論この場合も「空きのない」CDになります。

4.不要な音楽データを削除する

書き込みが終わったり、もうパソコンで聞くことがない音楽データは、一覧でCDを右クリックして、削除を選んで消すことが出来ます。サンプルなどは消しておくと、分かりやすいでしょう。

cd05

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